2017/8/5,6
国の重要無形民俗文化財に指定、ユネスコ無形文化遺産登録された祭礼。宵祭では、提灯をともした巻藁船1艘が祭囃子を奏でながら川を上り、朝祭では、模様替えをした車楽船が川を上る。8月5日(土)、6日(日)に蟹江町 冨吉建速神社・八剱社で開催。
「須成祭」の名で親しまれる、冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)と八剱社(はちけんしゃ)の両社による祭礼。車楽船(だんじりぶね)行事と神葭(みよし)流しの神事の2部から構成。
宵祭では、巻藁船が祭囃子を奏でながら飾橋から天王橋まで川を上ります。途中の御葭橋では、須成祭の時にだけ祭船を通過させるために橋が上がる情趣溢れる風景を見ることができます。
祭船が天王橋まで辿り着くと祭船に飾られていた赤いほおずき提灯と餅が船の上から投げられます。
翌日の朝祭では、巻藁船から大屋台に高砂人形が安置され、梅花・桜花が飾られた祭船に模様替えをした車楽船が、祭囃子を奏でながら天王橋まで川を上ります。
船を飾っていた梅花や桜花を観衆に投げる「投げ花」が行われ、この花を家に飾ると夏病み除け、雷除けと良縁に恵まれるとされます。
7月の「稚児定め」から10月の「棚下し」まで約100日間にかけて数々の祭事が行われ、、別名「100日祭」とも言われています。
日本に古くから続く夏の祭礼やその変遷を辿る上で重要と位置づけられ、2012年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
2016年に、ユネスコ無形文化遺産登録された「山・鉾・屋台行事」33の祭礼のひとつです。
須成祭(すなりまつり)
◇開催日:
2017年8月5日(土)、8月6日(日)
◇時間:
【5日】宵祭/20:00~22:00
【6日】朝祭/9:00~12:00
◇会場:
冨吉建速神社および八剱社、飾橋~天王橋
愛知県蟹江町須成門屋敷上1363
◇アクセス:
JR関西本線「蟹江駅」から徒歩10分
◇料金:
無料
◇お問合せ先:
蟹江町観光協会 0567-95-1111