2012/2/11~3/25
─写真、絵画、グラフィック・アート─20世紀のアメリカを代表し、社会派の作家として知られるベン・シャーンの回顧展。2月11日(土・祝)~3月25日(日)に名古屋市美術館で開催。
20世紀のアメリカを代表し、社会派の作家として知られるベン・シャーン(1898-1969)の芸術を、絵画、素描、版画、ポスターなど約200点とオリジナル50点にデジタルイメージなどによる約250点を加えた写真によって紹介します。日本では1991年以来約20年ぶりの回顧展です。
コヴノ(現在のリトアニアのカウナス)のユダヤ人家庭に生まれ、迫害を逃れて幼い頃に家族とアメリカに移住したシャーンは、「サッコとヴァンゼッティ事件」「トム・ムーニー事件」などの冤罪事件を告発する作品で注目され、大恐慌から第二次世界大戦にかけての期間に国などの事業に関わった後、個人的な誰にでも共有される普遍的なことがらを主題とする作品を制作するようになります。
アメリカのハーバード大学付属フォッグ美術館の協力を得て開催される本展は、シャーンの創作において重要な役割を持ちながら日本ではあまり紹介されることがなかった写真作品に光を当て、あるイメージが絵画や素描、版画、ポスターなどの表現手法において多様に変化して用いられ、豊かな表現世界を生み出していることを作品に即して紹介します。
また、代表作である〈ラッキードラゴン〉シリーズをはじめとして、深い関わりのあった日本との関係を、シャーンの創作と日本への影響のふたつの側面から紹介します。
本展は、「ドキュメンタリー、そして社会への告発」「『私』から共感へ」「文字への愛、神話の力」「アジア、そして日本へ」という4つのテーマのもとにシャーンの造形の魅力を解き明かします。深い人間愛と揺るぎのない良心に貫かれたシャーンの芸術は、混迷する今日を生きる私たちに安らぎと励ましをもたらすでしょう。
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
─写真、絵画、グラフィック・アート─
会期
2012年2月11日(土・祝)~3月25日(日)
開館時間
午前9時30分-午後5時、金曜日は午後8時
(いずれも入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日
入場料
一般 当日 1,100円/前売・団体 900円
高大生 当日 800円/前売・団体 600円
小中生 当日 500円/前売・団体300円
名古屋市美術館
名古屋市中区栄二丁目17-25 白川公園内
電話 052-212-0001
Fax 052-212-0005
開館時間:9:30~17:00
祝日を除く金曜日は20時まで開館
休館日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)
12月29日~1月3日
観覧料(常設展):
一般 300円
高校・大学生 200円
名古屋市在住65歳以上の方 100円
小・中学生 無料
アクセス:
地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車、5番出口から南へ徒歩8分
地下鉄鶴舞線「大須観音」下車、2番出口から北へ徒歩7分
地下鉄名城線「矢場町」下車、4番出口から西へ徒歩10分
駐車場:
お客様用駐車場はありません。
白川公園内の有料駐車場等をご利用ください。
白川公園駐車場
営業時間 午前8時~午後9時
料金 30分あたり 180円
駐車台数 58台