愛知県美術館『印象派を超えて一点描の画家たち』
ゴッホ、スーラからモンドリアンまで、フランスの新印象派とその地域を超えた影響を展観する。2月25日(火)~4月6日(日)に愛知県美術館で開催。
19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。
色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。
色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。
オランダからパリに出たゴッホは、新印象派の技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。
本展は、ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ゴッホ、モンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。
国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。
クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に
印象派を超えて―点描の画家たち
~ゴッホ、スーラからモンドリアンまで~
◇会期:
2014年2月25日(火)~4月6日(日)
◇休館日:
3月3日(月)、3月17日(月)
◇時間:
10:00~18:00(金曜日は20時まで、入館は閉館30分前まで)
◇会場:
愛知県美術館 (愛知芸術文化センター10階)
◇料金:観覧料
一般 1400円、高校・大学生 1000円、中学生以下無料
愛知県美術館
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
(愛知芸術文化センター10階)
TEL 052-971-5511
開館時間:午前10時-午後6時
金曜日は午後8時まで(入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日:
月曜日(祝日にあたる場合はその翌日)
年末年始(12月28日から1月3日まで)および展示替え等による整理期間
観覧料金(所蔵作品展):
一般 500円
高校・大学生 300円
中学生以下 無料
企画展 展覧会ごとに定めます。
アクセス:
地下鉄東山線または地下鉄名城線「栄駅」から徒歩3分、または名鉄瀬戸線「栄町駅」から徒歩3分
駐車場:
愛知芸術文化センター地下
250円/30分
収容台数 約600台
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